Chus チャウス 那須の大きな食卓

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2018/02/27 Tue

バターのいとこ。

こんにちは。チャウスの宮本吾一です。

今度チャウスの軒先で新しくはじめる焼き菓子店の事を書きます。
ちょっと長い話になりますが読んでいただけたら嬉しいです。

一緒にChusを運営している森林ノ牧場の山川から「クラフトバター」の話を聞いたことからこの物語は始まります。

Chusをはじめて「クラフトビール」「クラフトチョコレート」など小規模で食材にトレーサビリティ(作り手がわかる)があって、手作りな食品がたくさんであうようになりました。
コーヒー豆が産地であれだけ味が違うように、バターも牧場の飼育方法によって個性ができる食品になる可能性があります。

牧場独自の多様なバターが食卓やお店に並べば料理はもっと奥深くなって、食卓はもっとゆたかになる。 ただそのためには小規模でバターをつくらなくてはなりません。
バターは牛乳から5%しかできない貴重なもので、その課程ででる残りのほとんど(90%)が無脂肪乳となり、脱脂粉乳として安価に販売されています。
その無脂肪乳も愛情込められて作られた牛乳の一部。

そこで考えました。

もしこの無脂肪乳が価値を持ち、安定した取引ができれば地域の酪農家さんは「クラフトバター」を安定してつくれるのでは?と。
そして友人であり、毎回感動をするお菓子をつくる東京富ヶ谷にあるビストロ「PATH」の後藤裕一シェフに協力を得てできたお菓子がこの「バターのいとこ」です。

このユニークな名前は牛乳から分離したバターと無脂肪乳の関係がいとこみたいだなぁっておもったから。
「ゴーフル」と呼ばれるフランスの焼き菓子で中には無脂肪乳で作ったミルクジャムがとろっとはいっています。
このお菓子が販売されれば無脂肪乳が流通され、牧場独自でクラフトバターが作りやすくなり酪農家が喜ぶ。 お菓子をつくるために地域に雇用がうまれ、買ってくれる人はトレーサビリティのある商品を安心したお土産やお持たせとして渡すことができる、
地域が元気になる「三方良し」の取り組みです。 販売は3月20日を予定していますのでどどうぞおたのしみに!