以前書いた「週休二日に挑戦します」から
大分時間が経ってしまいましたが、最近のChusでの働きかたについて
書きます。
Chusの業務は
①食品販売店
②飲食店
③ゲストハウス
そして今年は
「バターのいとこ」の④菓子製造を加えました。
どうしてこんな多岐にわたる事業をやるかと言うと、
いろんな意味があるのですが(全部説明すると日が暮れるので今回は端折ります)
一番の意味は、「暮らしをつくること」に挑戦しているからです。
「暮らしをつくる」って?
僕らが住むこの那須地域は地方特有の小さい商圏(人口は11万人)の中で
商売をしています。
その中でいわゆる平均年収、
20代のスタッフが300万円、30代のスタッフが400万円の年収を取るのは
容易ではありません。
もちろん賃金だけがすべてではないですが、家庭を持ち、家族が増えていくことに
喜びをもてる為には欠かせない、考えなくちゃいけないことです。
もし仮に飲食事業だけでこの数字(400万円)をとるとすれば、
通常の人件費率30%で考えて行くと、年間で一人あたり1333万円を稼ぎ出さなければ
ならず、それって一日あたり5万円/人の売上が必要です。
一人あたりで5万円をかせぐコトってどのくらい大変か。
仮に3名働くとすると15万円/日
例えば、
ランチを1000円で食べてくださる方が80名で8万円。
ディナーを3000円で食べてくださる方が25名で7万円。とか。
たった三人で買い出しをして、掃除をして、料理をして、運んで、洗い物して・・・
80人のお客様を3名だけでもてなすことはとても不可能に近いと思います。
(そもそも毎日80人のお客様がコンスタントに来るお店はなかなかないですが)
きっと可能なのは高級な料理店か、お酒をおすすめするお店かでしょう。
400万円って高望みした収入でしょうか?
飲食業だけだとそこも厳しいのが現状です。
結果20代〜30代でしか働けない業種として扱われてきているのです。
でも、ヨーロッパのカフェやレストランでは初老のギャルソンが
「ビッ」と最前線で構えてたりして。
それがお店の顔にもなっています。
これはチップやサービス料などが良い人材を下支えしている制度だからだと思っています。
チップやサービス料はないけど、日本にもそんな場所があればいい。
好きなことを歳をとってもやっていたいと思えることができたらいいなと。
そこで考えた末に出来た形が店舗の中に複数の事業を絡ませるマルチタスクです。
一人のヒトが複数の業務を効率よくこなせば、
最終的には歳をとっても働ける場所ができるのではないかなと思っています。
Chusはまだ4年目でして、
まだまだ不完全で、うまくいかないことばかり。
当然、スタッフには2つ以上のコトが役割として与えられるので苦労をかけていますし、
完成するのにはまだまだ精査していかなえればいけないことばかりですが
これを挑戦することによって見えてくる可能性、新しい働き方があるのではと信じています。
「暮らしをつくる」ことはヒトそれぞれですが、
大きな声を持つものが当たり前にするのではなくて、
小さくても知恵をこらして
ゆたかな暮らしを見つけることができたら素晴らしいですよね。
Chus 宮本吾一